「Fate/Zero」の感想【ネタバレなし】

漫画「Fate/Zero」の感想です。ネタバレなしのマンガのレビューと、「Fate/Zero」の無料試し読みや立ち読み。「Fate/Zero」を電子書籍としてダウンロードするための情報を掲載しています。


Fate/Zero
『Fate/Zero』の感想

 7人の魔術師が7人のサーヴァント(使い魔)を召喚し、ただ一つだけ、どのような願いでも叶える万能の聖杯を取り合う、謀略と血にまみれた聖杯戦争ーー。非常にスリリングな展開で、各陣営の在り方、聖杯に寄せる思いの強さ、誰かにしら共感できたり反発を覚えたり、気付けば物語に引きこまれている、そんなストーリーだ。

 「多数を救うために少数を犠牲にする」。苛烈なまでに正義を求める主人公、衛宮切嗣の在り方は読者に様々な思いを抱かせる。重厚なテーマ、躍動感のある戦闘シーン、少年の成長…、王とは何か、征服者とはどうあるべきか。様々な思いを載せて物語は進む。

 正義の在り方とは時に残酷で、読者は、彼の現在の行き過ぎとも言える「絶対的な正義」を求める姿に違和感とあるいは嫌悪感を抱くかもしれない。実際、自身のポリシーを貫くための彼の取る策略や策謀、正面から堂々と来る敵へのダークヒーロー的な相対し方には、「ついて行けない」、「汚いやり方」と思う人も少なくないだろう。

 騎士王として清廉なセイバーが彼の使い魔、という点も彼の残酷性をよく見せており面白い。セイバーに対する「英雄なんて戦場という地獄に人々を向か合わせる悪魔のような存在」という嫌悪感は極端で、主人にすげなく扱われ、挙句の果てに掛けられる言葉は全編通して3度だけという相性の悪さは人々へ、セイバーへの同情や共感を誘う。

 このようなダークヒーローである切嗣だが、なぜそうに至ったのかが語られる過去編を読むとその思いと現在の姿に得心がいき、涙せずにはいられない。

 切嗣以外の登場人物もそれぞれ魅力的だ。その中でも特に読者に人気の高い征服王イスカンダルは、「王とは孤独ではない。王とは絶対の存在で自身を信じて付いてきてくれる部下たちや民草たちを幸福の道へ誘う、夢を見せることのできる存在」と、圧倒的存在感を放つ。ひょんなことから彼を召喚した、魔術師の卵である、ウェイバー・ベルベット少年が、彼に最初は反発しながらも惹かれていき、彼の一言一句に刺激され、成長を遂げていく姿はこの物語の中で、一服の清涼剤とも言えるポイントである。

 魔術というファンタジー性を持ちながらも銃器や爆薬を使ったり肉弾戦があったりと、本作は読み手を選ばない非常に優れたエンターテインメント作品だ。切嗣の思いがどこに辿り着くのか、聖杯は誰の手に渡るのか、ぜひ読者自身に確認してもらいたい作品である。



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漫画『Fate/Zero』の作者や出版社の情報

漫画家/著者:
掲載誌/レーベル: 角川コミックス・エース
出版社: KADOKAWA / 角川書店
ジャンル:
  • ファンタジー

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