「この世界の片隅に」の感想【ネタバレなし】

漫画「この世界の片隅に」の感想です。ネタバレなしのマンガのレビューと、「この世界の片隅に」の無料試し読みや立ち読み。「この世界の片隅に」を電子書籍としてダウンロードするための情報を掲載しています。


この世界の片隅に
『この世界の片隅に』の感想

 これは戦争前夜~戦争終結までの広島が舞台です。最初は絵を描くことが好きなすずの平和な少女時代が描かれます。しかしだんだんと戦争の影響はすずの周囲にも現れて・・。

 作者が戦後の生まれ(1968年生まれ!)だということが信じられないくらいに綿密に取材されたその時代の文化、風俗、軍事的なこと。ただごとでない絵のうまさ。いかようにでもかきわけられるタッチ。実験的な手法。読者はそれらに必ず感嘆すると思います。

 なんということのない平凡な日々の積み重ねが、いつの間にかだんだん戦争に侵されていくことの恐ろしさ。日本はずっと何かしら戦っていたし、とりたてて騒ぐほどのことではない・・この時代を生きる人にとってははじめはこんな感じだったのかもしれません。

 すずは呉へと嫁ぎます(夫との出会いがなんともロマンチックなのです)。優しい夫、義理の両親。出戻りの義姉だけはちょっと怖いですが・・今でいう「天然」の性格のすずは周囲の人たちに愛されながら日々を過ごします。着物をもんぺに仕立てたり、隣組の当番で配給の品物の仕分けをしたり。千人針をしたり、たんぽぽなどの野草を刻んでご飯を炊いたり・・。つましい生活が描かれます。ユーモアもあるのです。戦争中だったとしても・・必死に一日一日を生きていたとしても・・笑い合う場面もあったのだという当たり前のことに気づかされました。

 海軍に入った幼なじみがすずを訪ねて来る場面があります。幼なじみの水原は言います。「当たり前のことで怒って当たり前のことで謝りよる。すず お前はほんまに普通の人じゃ それこそしばらく見んけえたまげたわい」死んだ兄の代わりに海軍志願兵になったものの、まったく人間扱いをされない。「すずが普通で安心した」「ずっとこの世界で普通で・・まともで居ってくれ」。

 しかし、すずももちろん苦労知らずの「天然」では済まされません。場所は広島なのですから・・。半ばから終わりにかけては様々な悲劇が襲います。全編を貫くぬくもりにも関わらず、読んでいて胸が重くなります。それでも、やはり希望があるのです。すずもその夫も、当時どこにでもいた人たちなのでしょう。その「普通」の偉大さ。こういう人たちによって日本が復興していったということを感じます。失ったものは多いけれど・・読後感は暖かいものが残ります。そしてもう一度最初から読み直したくなると思います。



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漫画『この世界の片隅に』の作者や出版社の情報

漫画家/著者:
掲載誌/レーベル: アクションコミックス
出版社: 双葉社☆
ジャンル:
  • 50%ポイント還元
  • ファミリー
  • 映画化

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